グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  当センターについて >  がん診療連携拠点病院 >  治療研究実績・院内がん登録・研修会参加

治療研究実績・院内がん登録・研修会参加



治療実績

主ながん疾患と手術件数(令和4年)

手術名 件数(原発) 件数(転移)
脳悪性腫瘍手術 1件 4件
喉頭悪性腫瘍手術 0件
歯肉悪性腫瘍手術 2件
舌悪性腫瘍手術 7件
甲状腺悪性腫瘍手術 1件
乳腺悪性腫瘍手術 143件
肺悪性腫瘍摘出術 146件 9件
食道悪性腫瘍手術 0件
胃悪性腫瘍手術 32件
胆道悪性腫瘍手術 2件
肝悪性腫瘍手術 2件 4件
膵悪性腫瘍手術 0件
大腸悪性腫瘍手術 123件
腎悪性腫瘍手術 14件 1件
腎孟尿管悪性腫瘍手術 13件
膀胱悪性腫瘍手術 118件
精巣悪性腫瘍手術 4件
前立腺悪性腫瘍手術 57件
子宮悪性腫瘍手術 6件
卵巣悪性腫瘍手術 2件 2件

放射線治療 部位別治療件数(平成30年~令和4年)

平成30年 令和1年 令和2年 令和3年 令和4年
脳腫瘍 1 3 1 0 2
頭頸部がん 3 9 7 6 1
肺がん 89 88 152 120 100
食道がん 10 3 11 7 6
肝臓がん 1 1 1 0 0
消化器がん 2 8 4 7 8
大腸がん 4 16 7 3 4
婦人科がん 1 0 0 1 1
泌尿器科がん 30 39 44 46 77
胃がん 3 1 4 0 1
血液系 4 8 12 7 15
乳がん 126 136 114 109 120
その他 1 0 1 2 1
肺定位 1 3 6 10 12
RI内用療法 1 0 1 1 0
合 計 277 315 365 319 348

院内がん登録について

院内がん登録とは

 院内がん登録とは、病院においてがんの診断・治療を受けたすべての患者さんのがんについての情報(部位・病期・治療内容・予後など)を、診療科を問わず病院全体で収集し、登録を行う仕組みのことをいいます。
 登録された情報は病院内のがん診療の実態を把握し特徴を明らかにすることで、がん診療の質の向上や患者さん・ご家族への支援に役立てられています。
 収集された情報は国立がん研究センターへ提出するとともに、埼玉県に全国がん登録の届け出を行っております。

 がん登録の詳細はこちら:国立がん研究センター がん情報サービス

当院の院内がん登録について

 地域がん診療連携拠点病院は「院内がん登録」の実施が義務付けられています。
 当院は平成19年に地域がん診療連携拠点病院に指定され、国立がん研究センターの院内がん登録実務者研修を修了した診療情報管理士が「院内がん登録標準登録様式」に則り登録業務を実施しています。

院内がん登録予後調査について

 予後調査(生存状況確認調査)は当院の受診情報を基本としますが、長期に受診されない患者様については独立行政法人国立がん研究センターもしくはこれに準ずる機関に予後調査を依頼する場合があります。具体的にはそれらの機関から市区町村に対して住民票照会が行われます。
 当院では個人情報保護法に基づき、院内がん登録によって得られた情報を適正に管理しておりますが、上記機関に予後調査を依頼する際には、登録させていただいた患者様情報(氏名・性別・生年月日・最新の住所)を提供する必要があります。患者様におかれましては、どうぞこうした趣旨をご理解いただき、情報提供にご同意くださいますようお願い申し上げます。また、情報提供にご同意いただけない場合には、その旨をお申し出ください。その場合でも診療に関しての不利益が生じることは一切ございません。なお、お申し出のない場合は、ご同意いただいたものとさせていただきますのでご了承ください。

院内がん登録件数

2020年 2021年 2022年
口腔・咽頭 50 47 45
食道 19 19 11
74 66 65
結腸 86 98 101
直腸 46 45 49
肝臓 4 7 11
胆のう・胆管 16 9 7
膵臓 17 14 16
喉頭 2 2
262 268 292
骨・軟部組織 1 3 5
皮膚 15 8 13
乳房 189 188 210
子宮頚部 28 25 26
子宮体部 18 16 16
卵巣・卵管 9 6 4
前立腺 132 140 151
膀胱 55 60 53
腎・他の尿路 18 24 41
脳・中枢神経系 0 3 4
甲状腺 3 0 0
悪性リンパ腫 42 33 32
多発性骨髄腫 3 1 6
白血病 7 7 7
他の造血器腫瘍 12 21 20
その他の部位 34 24 28
合計 1,142 1,133 1,213

がんに関わる臨床研究等について

≪臨床研究≫
承認番号 承認日 申請部署 承認された研究名 研究の概要
倫 2012-003 24.4.26 外科 「KRAS 野生型切除可能大腸癌肝移転に対する術後補助化学療法mFOLFOX6と周術期化学療法mFOLFOX6+セツキシマブの第Ⅲ相ランダム化比較実験」 切除可能肝転移を有する大腸癌患者を対象として、手術(肝切除)及び周術期化学療法(mFOLFOX6+セツキシマブ)の有効性と安全性を、手術(肝切除)及び術後化学療法(mFOLFOX6)との第Ⅲ相ランダム化比較試験にて検証する。
倫 2013-002 25.7.22 相談支援室 就労中の乳がん患者に対するグループ介入の効果に関する研究 就労中の乳がん患者を対象としたグループ介入を行い、患者の問題解決能力等を高めると共に、医療者側のスキルアップを目的とする研究(現在保留中)。
倫 2013-005 25.9.24 情報管理室 院内がん登録とDPCを使ったQI研究 国立がん研究センターが実施する研究に参加するもの。共通の手順に従って、院内でDPCのEFファイルを作成し、センターに提出する。センターでは、既に提出済みの院内がん登録データと今回のデータをリンクさせ、標準診療実施率を算定し、参加施設にフィードバックする。
倫 2013-007 25.9.24 外科 HER2陽性進行・再発乳がん症例におけるトラスツズマブとエリブリン併用療法の有効性と安全性の検討 埼玉乳がん臨床研究グループが実施する研究に参加するもの。適格条件を満たす患者にトラスツズマブとエリブリンを併用して投与し、その治療データの解析を行う。
倫 2013-012 26.4.9 神経科 がん臨床現場での臨床心理士の活動報告 当センターに勤務する臨床心理士のがん臨床現場での活動報告を、教育機関に提出するもの。
倫 2014-008 27.1.30 乳腺外科 HER2陰性転移・再発乳癌患者に対するベバシズマブ+パクリタキセル併用療法後のエリブリン維持療法(スイッチメンテナンス療法)の有効性と安全性の検討 化学療法歴のあるHER2陰性転移・再発乳癌患者に対し、ベバシズマブ+パクリタキセル併用療法を3サイクル投与し、有効性評価を行う。
更に、SD(腫瘍の大きさが変化しない状態)以上の有効性評価であった症例に対し、エリブリンによる維持療法を実施して、その有効性と安全性の評価を行う。
倫2014-009 27.3.10 血液内科 骨髄増殖性疾患における遺伝子変異の安定的・定量的解析 骨髄増殖性疾患は、造血幹細胞に生じた異常により過剰な造血をきたす疾患である。この骨髄増殖性疾患をきたす遺伝子異常として、JAK2変異及びMPL変異が同定され、さらに、CSF3R及びCalreticulin遺伝子の異常が関与する症例も見出されている。また、これらの変異遺伝子量の正常遺伝子量に対する比により、臨床像や血栓症のリスクが異なることも報告されている。すなわち、これらの遺伝子変異の定性的及び定量的解析を行うことにより、骨髄増殖性疾患の診断のみならず治療法の決定にも有用な情報が得られることが期待される。一方、上記の解析は欧米を中心に報告されていたものであり、日本人を対象としたエビデンスは確立されていない。本研究では、日本人を対象として、遺伝子変異の発現頻度やallele burdenによる臨床像の相違を検討することを目的とする。
倫2014-011 27.3.10 呼吸器内科 EGFR遺伝子変異陽性高齢者進行再発非小細胞肺癌に対するAfatinibの有効性と安全性の検討 第Ⅱ相試験 本試験は、75歳以上の高齢者EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に対するアファチニブの投与の有効性と安全性を検討する。
なお、評価項目は以下のとおりとする。
・Primary endpoint:無増悪生存期間
・Secondary endpoints:安全性、奏功割合、全生存期間
倫2015-009 27.10.6 呼吸器内科
呼吸器外科
EGFR遺伝子変異を有する非小細胞肺癌患者に対する一次治療としてのベバシズマブ+エルロチニブ併用療法とエルロチニブ単剤療法を比較する非盲検無作為化比較第Ⅲ相臨床試験(NEJ026) 本試験は、EGFR遺伝子変異(Exon19の欠失変異又はExon21のL858R変異)を有する進行性、転移性又は術後再発の非小細胞肺癌患者を対象に、一次治療としてのベバシズマブ+エルロチニブ併用療法とエルロチニブ単剤療法を比較する試験である。
性別、臨床病期、喫煙歴およびEGFR遺伝子変異型を割付因子とし、BE群とE群に1:1に割り付ける。登録後に投与を開始し、中止基準に該当するまで投与を継続する。
試験治療終了後は、二次治療開始後も後観察中止基準に該当するまで観察を継続する。
≪参加中の治験≫
承認番号 承認日 申請部署 対象になるがんの種類 薬剤名等 承認された研究名 研究の概要
倫 2014-010 27.3.10 血液内科 悪性リンパ腫 ベンダムスチン ベンダムスチン療法におけるサイトメガロウィルス再活性化についての検討  本研究では、ベンダムスチン投与開始後から投与終了2か月後までサイトメガロウィルス(CMV)のスクリーニングとして外来受診毎(週に2回以上外来受診する場合には週に1回)に1回CMV antigenemia (CMV-AG) assay (C10/C11法)を提出する。
CMV-AGが陽性になった場合には週に1回CMV-AG assayをモニタリングする。CMV-AG陽性例の治療については本試験では規定しないが、目安としてHLA適応同胞間移植と同様に2スライド合計で20個以上の陽性細胞となった場合にガンシクロビルなどによる抗ウイルス薬の開始を検討する。


緩和ケア研修会参加実績

平成19年のがん対策基本法により「すべてのがん診療に携わる医師が研修会等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことが、がん対策推進基本計画に定められました。
これに伴い、当センターにおいても平成21年度より厚生労働省の開催指針に沿った『緩和ケア研修会』を開催しております。
当センター所属の医師・歯科医師・その他医療職員が受講しており、患者様のケアに当たっております。

春日部市立医療センター 緩和ケア研修会修了者