当科では呼吸器症状を有する患者さんを中心に診療にあたっております。対象とするのは肺や気管支などの疾患であり、呼吸器外科をはじめとして関係各科と密接な連携をとりながら治療が進められるように呼吸器センターという体制を整え、ひとりひとりの患者さんにとって最適な医療の提供できるよう努めております。
外来では呼吸器疾患全般の診療を行っています。当科の呼吸器内科常勤医は全員、日本呼吸器学会専門医を取得しております。検査では昨年1年間でのべ320例の気管支鏡検査を行いました。超音波内視鏡に関しては専門医も属しており、精度の高い診断が可能となっています。また先進医療である気管支喘息に対するサーモプラスティーも行っています。肺癌治療についても外来化学療法をはじめとして積極的に行っています。
入院治療においては、昨年はのべ756例の入院があり、うち354例の肺癌治療目的の入院で、入院化学療法は昨年208例実施しております。全国規模の臨床試験グループに属しており臨床試験にも積極的に参加しています。患者さんが、「春日部市立医療センターにかかってよかった」と感じて頂けるように日々努力しております。

肺癌、縦隔腫瘍、気管支喘息、COPD（肺気腫および慢性気管支炎）、急性気管支炎・肺炎などの呼吸器感染症、間質性肺炎、気胸等、また、アスベストに関連する呼吸器疾患。