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救急外来

無痛分娩・NIPTについて

出産に対する価値観が多様化し、出産時の痛みや精神的負担を軽減したい、希望に沿った出産方法を選択したいなど、ニーズの高まりを受け、当センター産婦人科においても令和7年10月から無痛分娩を行っています。

無痛分娩について

無痛分娩とは、鎮痛剤を使用して痛みを和らげながら出産する方法です。
出産の痛みの軽減のほか、体力を温存しながら出産できることが利点としてあげられます。

当センターでは「硬膜外麻酔」という麻酔方法を用いた無痛分娩を行います。全身麻酔ではありませんので、はっきりと目が覚めた状態で出産することが可能です。

  • 無痛分娩は出産の痛みを軽減しますが、痛みが完全になくなるわけではありません(和痛出産という表現が実情に近い場合があります)。

無痛分娩の概要

  • 出産予定日を事前に決めて、陣痛促進剤を使って陣痛を起こし、麻酔で痛みを和らげながら出産する「計画無痛分娩」を行います。
  • 局部麻酔薬を用い、安全性と効果が実証され世界的標準とされている「硬膜外麻酔」という麻酔法により行います。
  • 当センターにおいては、当面の間は「経産婦」で38週以降41週未満、ローリスク妊婦の方のみを対象とします。

無痛分娩が可能な条件

以下の条件をすべて満たす方が対象となります。

  • 正期産(38週以降41週未満)であること
  • 経産婦であること(当面の間)
  • ローリスク妊婦であること
  • 硬膜外麻酔が可能であること
  • 同意書へのサインがあること
  • 医師が可能と判断した場合

無痛分娩が行えない場合

無痛分娩を希望された方でも、以下の場合には硬膜外麻酔が行えません。

  • 穿刺困難(姿勢の保持困難・脊椎の変形など)
  • 出血などによる低血圧
  • 止血凝固異常(抗凝固薬使用中・検査値の異常)
  • 穿刺部位(背中・腰)の感染、全身性の感染
  • 神経変性疾患
  • 早産(37週未満)
  • その他、医師が不適切と判断した場合

また、分娩が急速に進行している場合には、姿勢の保持困難により麻酔が行えないことがあります。

麻酔方法(硬膜外麻酔)について

背骨の中にある脊髄の周囲の「硬膜外腔」に細いチューブを留置し、局所麻酔薬を注入する方法です。

処置中は横になるか座り、背中を丸めた姿勢をとっていただきます。
針を刺す前に背中を消毒し、局所麻酔を行います。
麻酔を注入してから痛みが軽くなるまでに20〜30分程度かかります。

  • 麻酔に関する処置は麻酔科医師が担当します。

無痛分娩の合併症について

硬膜外麻酔による無痛分娩は多くの妊婦さんにとって安全に行うことができますが、以下のような合併症が起こることがあります。

  • 低血圧

麻酔の効果による血圧低下。血圧を上げる薬で速やかに対処します。

  • 発熱

無痛分娩中に母体が発熱しやすくなる場合があります。

  • 頭痛

硬膜を誤穿刺することで起こることがあります。多くは数日で軽快します。

  • 背部痛

針を刺した部位の痛みがしばらく気になることがあります。

  • 遷延分娩

陣痛が微弱になり分娩が長引く場合があります。その結果、陣痛促進剤や吸引・鉗子分娩の頻度が上がることがあります。

※ 合併症が起こった場合には適切に対応しますが、入院期間の延長や追加治療が必要となることがあります。

※ 医師の判断で緊急帝王切開になったり、より高度な医療機関への搬送もあります

無痛分娩の費用

無痛分娩に要する費用は、通常の分娩に要する費用(分娩料・入院料等)に、無痛分娩加算料の12万円を加えた額になります。

  • 無痛分娩は保険診療範囲外のため、自費診療となります。

産婦人科において、NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)を行っています。事前の説明・相談を経て検査をお受けいただきますので、ご希望の方はお申し出ください。
なお、当センターにかかりつけではない方は、予め、お電話にて(午後2時~午後4時の間に)産婦人科外来受付へお問い合わせください。(メールでは対応できません。)

NIPTとは

出生前におなかの赤ちゃんが染色体疾患をもっているかどうか確実に検査する方法として羊水検査や繊毛検査がありますが、これらは流産などの危険性を伴う検査(子宮に針を刺す検査)です。そこで、危険を伴わずに赤ちゃんが染色体疾患をもつ可能性を検査する方法が開発されており、その一つがNIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)です。

NIPTの概要

  • NIPTはおなかの中の赤ちゃんが染色体疾患をもつ可能性をみるための検査です。
  • 検査対象となる染色体疾患は21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーです。
  • 妊娠9~10週以降に妊婦さんから10~20mlの血液を採取して、血液中に浮遊しているcfDNA(染色体が細かく分解されたもの)を分析して結果を出します。
  • 結果は「陽性」、「陰性」または「判定保留」と報告されます。「陽性」とはその疾患の可能性が高いという意味です。
  • 妊婦さんの血液中に浮遊しているcfDNAのうち約10%が赤ちゃん由来ですが、正確には胎盤に由来します。そのためNIPTは精度の高い検査ではありますが、染色体疾患の可能性の高さを判定しているにすぎません。
  • 検査結果が「陽性」の場合には、羊水細胞や繊毛細胞を用いた確定検査が必要です。また「判定保留」の場合には、その後に取りうる対応について再度相談する必要があります。

NIPT検査費用

カウンセリング料 11,000円(税込)
NIPT検査料 77,170円(税込)
合計金額 88,170円(税込)