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救急外来

乳腺外科

ご挨拶

主任部長
君塚 圭

一人ひとりの患者さんに最適な治療を提供する

乳腺外科では、乳房や腋窩(わきの下)のしこり、乳房の皮膚のひきつれ、乳頭分泌などの症状がある方や、乳がん検診で精密検査が必要となった方を対象に診療を行っています。

乳がんの診断・治療に加え、葉状腫瘍、線維腺腫、乳管内乳頭腫などの良性腫瘤性病変や、乳腺炎、乳輪下膿瘍などの感染性疾患の診断・治療にも対応しています。

乳がんは日本人女性で最も多くみられるがんの一つであり、現在では9人に1人が罹患するといわれています。また、食生活の欧米化などを背景に、その罹患数は年々増加しています。 当院では、患者さんにわかりやすく質の高い医療を提供することを目指し、2014年7月に乳腺外科を開設しました。その後、2016年7月の春日部市立医療センター開院に伴い、ステレオガイド下吸引式乳房組織生検、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)の導入、遺伝性乳がん診療への対応、がんゲノム医療連携病院としての体制整備など、診療機能の充実を進めてきました。その結果、乳がん手術件数は開設当初の年間98件から約2倍に増加しています。

当科では、春日部市および近隣地域にお住まいの乳がん患者さんが、遠方の専門施設へ通院することなく、地域で標準治療をはじめとした最良の医療を受けられることを目標としています。一人ひとりの患者さんの病状や価値観に寄り添いながら、最適な治療を提案いたします。

受診について

乳房症状のみで受診される場合、紹介状をお持ちでない方には原則として選定療養費をご負担いただいております。受診の際は、可能な限り紹介状または乳がん検診の結果をご持参ください。適切な乳癌検診で要精査とされた患者さんは検診結果を持参していただければ選定療養費はかかりません。

また、乳房のしこり、乳頭分泌など症状のある場合は検診ではなく、近隣のクリニック受診もしくは受診をお勧めしています。直接来院される場合は、予約患者さんの終了後もしくは合間の診察となりますので、待ち時間が長くなること、および、選定療養費が発生しますのでご了承ください。

また、すでに他院で乳房疾患の治療を受けている患者さんは、主治医に治療内容がわかる紹介状をご準備いただき、事前に当院地域医療連携室(048-735-1727)までご連絡ください。受診前に対応の可否を検討させていただきます。

診療内容

当科では、乳房や脇の下のしこり、乳房の痛みや違和感、皮膚のひきつれ、乳頭からの分泌物などの症状がある方や、乳がん検診で精密検査が必要となった方を対象に診療を行っています。

当科の特徴は、乳がんに対する標準治療(現時点で科学的根拠に基づく最良の治療)を院内で完結できることです。乳房温存手術や乳房切除術、センチネルリンパ節生検、腋窩リンパ節郭清に加え、形成外科と連携した乳房再建術(人工乳房による再建)にも対応しています。また、化学療法、ホルモン療法、分子標的治療、放射線治療、緩和ケアまで切れ目のない診療体制を整えています。

乳がんの治療は多岐にわたるため、放射線科、形成外科、脳神経外科、整形外科、呼吸器外科、内科、皮膚科、精神科などの各診療科と連携しています。さらに、看護師、理学療法士、臨床検査技師、放射線技師、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士、臨床心理士など多職種が協力し、一人ひとりの患者さんを支えています。また、当院には、乳癌患者会(ブレストケアの会)が活動しています。日常生活上の悩みや不安について患者さん同士での話し合いによりときに医療者からよりも役に立つ情報を得て、元気になる患者さんも多く心強い存在になっています。

診療内容

乳房や脇の下のしこり、乳房の痛みや違和感、皮膚のひきつれ、乳頭分泌などの症状がある方や、乳がん検診で精密検査が必要となった方に対して診断を行います。

診察では、まず視触診に加え、マンモグラフィや乳房超音波検査を行い、病変の有無を確認します。病変が認められた場合には、その性状に応じて経過観察を行うか、細胞診や針生検などの病理検査を実施します。また、乳がんが疑われる石灰化病変に対しては、ステレオガイド下吸引式乳房組織生検により診断を行います。

乳がんと診断された場合には、ホルモン受容体やHER2などの腫瘍の生物学的特性を評価するとともに、乳房内での広がりやリンパ節転移、遠隔転移の有無を詳しく調べます。さらに全身状態を総合的に評価し、患者さんごとに最適な治療方針を決定します。

乳がん以外にも、葉状腫瘍、線維腺腫、乳管内乳頭腫などの良性腫瘍や、乳腺炎、乳輪下膿瘍などの炎症性疾患の診断・治療も行っています。

乳房切除が必要な患者さんで乳房再建を希望される場合には、形成外科と連携し、人工乳房(インプラント)を用いた乳房再建を行っています。

また、看護部ではリンパ浮腫外来や看護外来を開設しており、治療中や治療後のさまざまな不安や悩みに対して継続的な支援を行っています。

臨床試験

臨床試験は、新しい治療法や薬剤の有効性・安全性を検証するために行われる重要な医療研究です。当科では、患者さんにより良い治療の選択肢を提供するため、積極的に臨床試験へ参加しています。対象となる患者さんにはご説明のうえ、ご協力をお願いする場合があります。

主な対象疾患

  • 乳がん
  • 葉状腫瘍
  • 線維腺腫
  • 乳管内乳頭腫
  • 乳腺炎
  • 乳輪下膿瘍
    など。

認定施設

  • 日本外科学会専門医修練施設
  • 日本乳癌学会認定施設
  • 獨協医科大学埼玉医療センター乳腺外科専門医研修カリキュラム連携施設

乳腺外科外来受診をご希望の患者様へ

乳腺外科外来受診をご希望の患者様へ

現在、乳腺外科外来は大変多くの患者様にご受診いただいており、診察までお待ちいただく時間が長くなっております。

近年、乳がん患者数の増加に加え、診断や治療の選択肢が増えたことで、一人ひとりの患者様に必要な説明や診療に要する時間も長くなっています。当院では患者様に十分な説明を行い、安心して治療を受けていただけるよう努めておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

当院は地域の乳がん診療を担う中核病院として、乳がんの診断・手術・薬物療法など専門的治療を必要とする患者様を優先して診療しております。そのため、病状が安定し長期間再発のない患者様や、経過観察のみで専門的治療を必要としない患者様につきましては、近隣の医療機関へご紹介させていただく場合があります。

なお、乳がん術後の定期診察は原則として術後10年を目安としております。10年間の経過観察終了後は、乳がん検診の受診や、お近くの医療機関での継続的な健康管理をお願いいたします。

乳がん検診について

当院では、春日部市のクーポン事業による検診を除き、症状のない方を対象とした一般の乳がん検診(一次検診)は実施しておりません。
症状のない方は、自治体が実施する乳がん検診や民間医療機関での乳がん検診をご利用ください。

検査結果の説明について

現在の外来診療体制では、受診当日にマンモグラフィーや乳房超音波検査を実施し、その結果まで説明することは原則として困難です。
検査結果については、後日の診察で説明させていただいております。受診当日の結果説明をご希望の場合は、対応可能な医療機関への受診をご検討ください。
患者様にはご不便をおかけいたしますが、限られた医療資源の中で質の高い医療を提供するため、ご理解とご協力をお願いいたします。

乳がん遺伝相談外来

乳がんと遺伝について

日本人の乳がんの約5〜10%は、**遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC:Hereditary Breast and Ovarian Cancer)**が原因で発症するといわれています。
HBOCは、主にBRCA1遺伝子またはBRCA2遺伝子の病的変異によって起こります。この遺伝子の変化は親から子へ50%の確率で受け継がれます。
そのため、

  • 若い年齢で乳がんになった
  • ご家族やご親戚に乳がん・卵巣がんの方が多い
  • 男性乳がんの方がいる

などの場合には、HBOCの可能性があります。
当院では、遺伝性乳がんについての不安や疑問にお答えし、必要に応じてBRCA遺伝学的検査についてご相談いただける臨床遺伝専門医による乳がん遺伝相談外来を開設しています。

保険診療の対象となる方

BRCA遺伝学的検査は、一定の条件を満たす場合には保険診療で受けることができます。 対象は次のような方です。
  • 45歳以下で乳がんを発症した方
  • 60歳以下でトリプルネガティブ乳がんと診断された方
  • 両側乳がん、または複数回乳がんを発症した方
  • 血縁者(家族)に乳がん、卵巣がん、膵がん、前立腺がんなどの方がいる方
  • 男性乳がんの方
  • 卵巣がん・卵管がん・腹膜がんの方
  • HER2陰性の再発乳がんなど、保険適応となる薬物療法を検討している方
  • 保険適応は診療内容や最新の制度改正により変更されることがあります。詳しくは担当医にご相談ください。

遺伝相談外来の流れ

① まずは主治医に受診希望をお伝えください。(検査の説明は主治医が対応できる場合があります。)
↓
② 担当看護師が

  • 治療歴
  • ご家族の病歴(家族歴)
  • ご本人のご希望

などを確認し、遺伝相談外来についてご説明します。
↓
③ 医師が

  • HBOCについて
  • BRCA遺伝学的検査
  • ご本人やご家族への影響
  • 今後の治療や予防

について詳しくご説明し、一緒に検査の必要性を検討します。
必要に応じて、埼玉県立がんセンターと連携し、より専門的な遺伝医療をご提供します。

ご相談いただける内容

  • BRCA遺伝学的検査について
  • HBOCの可能性について
  • ご家族の遺伝学的検査について
  • 将来の乳がん・卵巣がん予防について
対象となる方 当院で乳がんまたは卵巣がんの診療を受けている患者さんと、そのご家族(親、兄弟姉妹、子)。
外来日時 毎週水曜日 午後
(完全予約制)
場所 乳腺外科外来
費用について 保険診療の適応となる場合には保険診療となります。また、2026年6月からは、BRCA病的変異が確認された患者さんの血縁者(親・子・兄弟姉妹)に対するBRCA遺伝学的検査についても保険適用となりました。当面は当院でBRCAの検査を行い病的遺伝子変異を認めた患者さんの血縁者に限らせていただきます。

詳しくは主治医または遺伝相談外来へご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

完全予約制です。
ご希望の方は、まず主治医または乳腺外科外来へお申し出ください。

乳がん初期治療後の医療連携について(患者様へお願い)

近年、乳腺外科外来の患者様は増加する一方で、外来待ち時間が大変長くなり、ご迷惑をおかけいたしております。
当科では待ち時間短縮のため、春日部市医師会のご協力により、乳がんの初期治療(手術、放射線治療、抗がん剤)が終了し、軽度で比較的症状が安定している患者様を対象に、各医療機関においてホルモン剤の投与などの診療をしていただく連携協力を行っています。
こうしたことは、健康管理、待ち時間、通院時間のいずれにしましても、患者様にとってもプラスになると考えております。また、ご紹介いただいた施設において、術後の経過観察が可能な場合には術後早期から 、投与中にご心配な症状があれば、随時当科で対応させていただきますので御安心ください。
下記にご協力が得られました連携協力医療機関を掲載しましたので、患者様のご理解・ご協力をお願いいたします。

副中央診療部長兼外科主任部長(乳腺)兼栄養科長

きみづか けい

君塚 圭

専門分野
  • 乳腺診療全般
認定資格
  • 日本外科学会認定外科専門医指導医
  • 日本乳癌学会認定乳腺専門医指導医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 検診マンモグラフィー読影認定医(AS)
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会責任医師
  • 緩和ケア研修会受講
君塚 圭

外科部長

すぎやま じゅんこ

杉山 順子

認定資格
  • 日本外科学会認定外科専門医
  • 日本消化器外科学会認定消化器外科専門医
  • 日本乳癌学会認定乳腺専門医指導医
  • 日本遺伝性腫瘍学会認定遺伝性腫瘍専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 検診マンモグラフィー読影認定医(AS)
  • 臨床研修指導医のための教育ワークショップ修了
  • 医学教育ワークショップ(PBLチューター養成)修了
  • 緩和ケア研修会受講
  • ジオン注講習修了

外科部長

ふかつ ゆみ

深津 裕美

認定資格
  • 日本外科学会認定外科専門医
  • 日本乳癌学会認定乳腺専門医
  • 緩和ケア研修会受講
  • マンモグラフィー読影認定医

外来担当医表

1階/受付B 月 火 水 木 金
午前 深津 裕美

君塚 圭

(紹介状要)

杉山 順子

君塚 圭

(紹介状要)

杉山 順子
ー 深津 裕美 ー

杉山 順子

(予約要)

ー
ー ー ー 小野 容子 ー
午後

【乳がん遺伝相談】

杉山 順子

(かかりつけのみ)

※15時半開診

ー

【乳がん遺伝相談】

杉山 順子

(かかりつけのみ)

※15時半開診

ー ー

休診・代診情報

日程 医師 変更内容
2026.10.13   予約のみ

医療関係者の方へ

平素より大変お世話になっております。すでに乳房疾患の治療を受けている患者さんをご紹介いただく場合は治療内容がわかる紹介状をご準備いただき、事前に当院地域医療連携室(048-735-1727)までご連絡ください。
受診前に対応の可否を検討させていただきます。乳がんに対する緩和ケアのみ必要な場合はお受けできないこともありますのでご了承ください。